まわしよみ教科書より。江戸時代の身分別の人口割合についてのイラストがあったので比較。左上は「大阪書籍」、右上は「帝国書院」、左下は「東京書籍」、右下は「日本文教出版」です。

まわしよみ教科書より。江戸時代の身分別の人口割合についてのイラストがあったので比較。左上は「大阪書籍」、右上は「帝国書院」、左下は「東京書籍」、右下は「日本文教出版」です。


■大阪書籍 総人口約3200万人

①百姓―約84% ②武士―約7% ③町人―約6% 

④「えた」や「ひにん」など―約1.6% ⑤公家・神官・僧尼―約1.4%


■帝国書院 総人口約3200万人

①百姓―約84% ②武士―約7% ③町人―約6% 

④差別された人々―約1.5% ⑤公家・神官・僧侶―約1.6%

 

■東京書籍 総人口約3200万人

①百姓―約85% ②武士―約7% ③町人―約5% 

④えた身分・ひにん身分―約1.5% ⑤公家・神官・僧侶―約1.5%

 

■日本文教出版 総人口約3000万人

①百姓―84% ②武士―7% ③町人(工商)―6% 

④公家・神主・僧侶・えた・ひにんなど―3%

 

よく見ると、それぞれ微妙に数字が違います。とくに不思議なのが「帝国書院」で全部の数字を足すと(84+7+6+1.5+1.6=100.1)「100.1%」の人口になります。なんで0.1%多いのかww

 

あと「大阪書籍」「帝国書院」「東京書籍」は「総人口約3200万人」ですが、「日本文教出版」だけ「総人口3000万人」となっています。200万人少ない・・・。

 

なによりも謎なのが全部、引用が関山直太郎氏の『近世日本の人口構造』であるはずなのに、それぞれ数字が違うということ。同じ資料を用いているはずなのに、なんでこんな違いが出てくるのか?さっぱり謎です・・・。

 

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■まわしよみ教科書~国(文部科学省)検定の中学歴史教科書8冊をまわしよんでみる~

http://www.facebook.com/mawasiyomi.kyoukasyo

国(文部科学省)が検定した中学生の歴史教科書8冊をまわしよみます。「○○社の教科書が正解で●●出版の教科書が間違っている」とかそういうことではなく、また「自虐史観VS自賛史観(自尊史観)」ということでもありません。すべての歴史教科書に敬意を払いながら、それでいて「近代国民国家が教える歴史教育とはなにか?」を可視化し、「世の中にはいろんな歴史教科書があり、いろんな歴史観があるのだ」ということを伝えたいと思っています。個人的には歴史教育では8冊すべての歴史教科書を用いて授業をするのが一番いいと思っていますが(少なくとも2冊を読み比べるだけでも歴史観の差異に気づくと思いますが)、そうすることでようやく「多様な歴史観」が誕生するだろうし、それをみんなでシェアしていきたいと思っています。